小学校受験対策本25冊のポイントをまとめてみた 〜「受験絵画」を攻略する〜

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【はじめに】

小学校受験は非常に個別性が強く、子どもの性格や生活環境も十人十色ですし、男女差や志望校の違いなども一般化しづらい分野となっている理由かと思います。小学校が重視するポイントや考査内容も年々変わってきている点も、「〇〇しておけば大丈夫」といった対策を立てにくい部分でもあります。

それでも、小学校受験の対策を目的に出版された書籍の中で繰り返し取り上げられているポイントは、個別の学校対策や子どもや家庭の違いによらず、根本的かつ普遍的に重要な部分と言えます。

他方で、共通したポイントが取り上げられている場合でも、それに対するアプローチやアイディアは対策本によりバラバラです。それが各書籍の付加価値となっているのですが、受験対策を実践する立場からすると、時間が限られている中で、断片的な情報ではなく、より体系立てられた情報が欲しいところでもあります。

このような趣旨から「小学校受験対策本25冊をまとめてみた」というシリーズにて、先人の知恵をお借りしつつ、受験対策のみならず心得ておくべき生活習慣などといったトピックについて可能な範囲で体系化を試みたいと考えております。

今回は「絵画の取り組み方」のポイントについて書いていきます。

絵を描く習慣をつける

絵を描きなさい!

と親が押し付けるのではなく、何かイベントがあったり、新しいことを見つけた時に自然と絵を描けるように、お絵かきを日々の習慣の中に組み込んでいくことが大切です。

絵を描くためには、描く対象をよくよく観察する必要があります。

絵を描くことを前提にしていると、物事を観察したり、細部にも注意を向けることができるようになります。ただ単にスマホで写真を撮るよりも、観察力が上がりますし、何より経験したことが記憶に残りやすくなります。

ぜひ絵を描くことを習慣化しましょう。できれば、お出かけの際には紙とクレヨンを持ち歩いてその場で描くということも実践したいところです。

基本の書き方を押さえる

独自性のある個性的な絵が入試本番では評価されるので、幼児教室で習う画一的な絵では合格できません。

などと言われることがありますが、一足飛びにオリジナリティ溢れる絵を描けるわけではありません。

また、絵を描くことが好きで、自由に絵を描いているうちに上達するというよりは、ある程度絵を描けるようになってもっともっと描きたいとお絵かきが好きになるという方が自然な流れかと思います。

以上を踏まえ、基本的な「型」を教えてあげてお手本通りに描けるようになるというのをスタート地点に据えるべきです。描き方が分かれば自然と絵を描くことが好きになります。

オリジナリティはその次のステップですので、まずは基本の「型」を身につけさせることに集中しましょう。

幼児教室ではそういった教え方が実践されていますし、家庭学習では以下のような書籍が参考になります。

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基本の道具に慣れる

入試本番で出題される絵画は、学校毎に色々な形式があります。

家庭では同じような道具や材料でお絵かきをすることが多いと思いますので、意識的に道具や材料を変えてみるということが大切です。

また、絵画では道具を正しく使えることとともに、机上整理ができることも重要なポイントです。

例えば、クレヨンを出して描き終わったら元の場所に戻せるか、絵の具を使う際にキャップを上手に管理できるかなど、普段から使い慣れておくことが大切です。

様々な題材で描いてみる

小学校受験では様々なテーマで絵画の課題が出題されます。

例えば、季節の絵は受験本番で頻出ですので、各季節毎、或いは毎月の絵を制作してみるのが良いでしょう。描いた絵を生かしてカレンダーを作るというアイディアも良いでしょう。

季節の学習については以下の通りまとめております。

また、丸や三角などの形を使って自由に絵を描くという練習もしておきましょう。まっさらな画用紙に描くのではなく、制約が課せられた場合に手が止まってしまう子どももいますので、そういった出題形式にも慣れておきましょう。

こぐまかいの「ひとりでとっくん」シリーズにちょうどよい教材がありますので、こちらで練習しておくと良いでしょう。

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描いた絵を説明できるようになる

絵を描き終わったら、必ず以下の3点を質問するようにしましょう。

「いつどこで何をしている絵なのか」

「その時にどういう気持ちだったのか」

「この絵で工夫した点はどんなところか」

また、描き終えた作品に対しては、決して否定しないことが重要です。褒めるポイントを見つけた上で、

ここは違う色で塗ってみたら?

などと自然に誘導してあげるのが良いでしょう。

参考書籍

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