小学校受験対策本25冊のポイントをまとめてみた 〜行動観察でキラリと光る力を養う〜

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【はじめに】

小学校受験は非常に個別性が強く、子どもの性格や生活環境も十人十色ですし、男女差や志望校の違いなども一般化しづらい分野となっている理由かと思います。小学校が重視するポイントや考査内容も年々変わってきている点も、「〇〇しておけば大丈夫」といった対策を立てにくい部分でもあります。

それでも、小学校受験の対策を目的に出版された書籍の中で繰り返し取り上げられているポイントは、個別の学校対策や子どもや家庭の違いによらず、根本的かつ普遍的に重要な部分と言えます。

他方で、共通したポイントが取り上げられている場合でも、それに対するアプローチやアイディアは対策本によりバラバラです。それが各書籍の付加価値となっているのですが、受験対策を実践する立場からすると、時間が限られている中で、断片的な情報ではなく、より体系立てられた情報が欲しいところでもあります。

このような趣旨から「小学校受験対策本25冊をまとめてみた」というシリーズにて、先人の知恵をお借りしつつ、受験対策のみならず心得ておくべき生活習慣などといったトピックについて可能な範囲で体系化を試みたいと考えております。

今回は「行動観察でキラリと光る力を養う」というテーマで書いていきます。

行動観察は家庭での取り組みが非常に重要

行動観察は、日々の生活力や周囲とのコミュニケーション力など、生きていく上での総合的な力が評価されます。それゆえ、幼児教室での短時間での特訓でそういった基本的な力が根本からアップすることはあまり期待できません。

やはり家庭での取り組みや日々のしつけといった部分が大切になりますし、各学校が行動観察を試験科目としているのは、日々の生活でどの程度実践できているかという部分です。ただ、一朝一夕に身につく力ではなく、継続的に家庭で実践することが大切ですので、早期から意識的に取り組むことが必要となります。

以下では、家庭での効果的な取り組み方法について記載致します。

家庭でできる取り組み

お手伝いで責任感と協調性を育む

お手伝いで何が身につくか

行動観察では集団の中で責任感を持って他の子どもと協調して取り組みができるかということが重要なポイントの一つとなります。しかし、生まれてからずっと親の庇護下にいた子どもが集団の中で主体的に行動するというのは、子どもにとって大きな一歩だと考えます。その一歩を手助けしてあげる機会がお手伝いだと思います。

子どもにとって集団の最小単位である家族の一員として、役割を持つことで責任感が生まれます。また、主体的に自分の役割について考えることで、

どうしたらもっと効率よくできるかな??

工夫して取り組む力が身につきます。

その他には、お手伝いは様々な学習効果があります。

  1. 自己肯定感の向上: 子供が家庭や日常の生活でお手伝いをすることによって、自己肯定感が向上する可能性があります。自分ができることや助けになることを実感することで、自信をつけることができます。これは学習にもポジティブな影響を与えるでしょう。
  2. 時間管理と計画力の向上: お手伝いを通じて、タスクを適切な順序でこなしたり、スケジュールを立てたりするスキルが養われます。これは学習においても重要なスキルであり、小学校受験の準備にも役立ちます。
  3. 協力とチームワークの意識: 家族や仲間と共同で作業する経験は、協力やチームワークの重要性を理解させる助けとなります。学校ではクラスメイトとの協力やチームプロジェクトがありますので、このスキルは役立ちます。
  4. 集中力の向上: お手伝いを通じて、タスクに集中して取り組む習慣が身に付くことがあります。これは学習においても重要であり、宿題や勉強に集中して取り組む能力に繋がります。

幼児教室の行動観察の時間は週に1回、それも授業の一部かもしれません。でも、お手伝いの時間は毎日訪れます。毎日が貴重な学びの機会と捉えて、是非家庭での取り組みに加えましょう。

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どのようなお手伝いをするか

お風呂掃除

簡単な料理

家族分の配膳

テーブル拭き

洗濯物をたたむ

などが挙げられますが、家庭で取り組みやすいもので良いでしょう。できれば子どもに選択肢を与えて、子ども自身に選んでもらうとより主体的な姿勢で取り組めるかと思います。

以下ではミサワホームが実施した年齢別のお手伝い例が記載されており、とても参考になります。

https://www.misawa.co.jp/kosodate/report/pdf/nenreibetsu.pdf

特におすすめなのが、お料理です。

・まず何を作るか、家族が食べたいものは何か

・必要な食材は何か、家にあるものは何か、スーパーで買ってくるものは何か

・どういう手順で料理するか、野菜はどういう切り方をするのが良いか

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以上の通り、料理をする上で考えなければいけないことが沢山あります。

それを家族で話し合いながら進めることは最高の学びの機会となるでしょう。

おすすめの料理のアイデアをいくつかご紹介します。子どもの興味や能力に合わせて、楽しみながら安全に料理を楽しんでください。

  1. サンドイッチ作り: パンに具材を挟むだけの簡単な作業です。具材の選択肢を提供して、自分で組み合わせる楽しみを味わえます。
  2. フルーツサラダ: カットしたフルーツを混ぜて彩り豊かなフルーツサラダを作ることができます。刃物を使わないように気を付けて指導しましょう。
  3. オムレツやスクランブルエッグ: 卵を割ったり混ぜたりする作業が楽しいです。具材を入れてオリジナルの味を作ることもできます。
  4. パスタ料理: パスタをゆでてソースをかける作業や、具材を混ぜてパスタサラダを作ることができます。
  5. ヨーグルトパフェ: ヨーグルトやグラノーラ、フルーツを重ねてオリジナルのパフェを作ることができます。
  6. ピザトースト: パンにトマトソースやチーズ、お好みの具材をトッピングしてトースターで焼くだけの手軽なピザです。
  7. デコレーションクッキー: 型抜きしたクッキーにアイシングやデコレーションを施すのが楽しいアクティビティです。
  8. ゼリー作り: ゼリーを作る工程を通じて、混ぜる、冷やすなどの手順を学べます。
  9. 和え物: 野菜や茹でた麺を和える料理を作ることで、調味料の使い方や味付けのバリエーションを学ぶことができます。
  10. バナナブレッド: 熟したバナナを使ったおいしいバナナブレッドを一緒に焼くことができます。

お手伝い実践時のポイント

日々忙しい中で本来でパパっと家事を済ませたいところですが、お手伝いを始めたばかりの頃は子どもも失敗ばかりで逆に面倒な部分ばかりが目についてしまうかもしれません。

掃除をしてもらったのに、逆に部屋を汚してしまったり、料理をしている時に食材を床に落としてしまったりなどのパプニングは必ずと言っても良いほど起こるものと思います。

その時に、是非怒らずに温かな目で見守ってあげましょう。子どもにとってお手伝いは大きなチャレンジです。

「もうやめて!」「なにやってるの!」「こんなに汚して!」

と言われたら、意欲が一気に失われてしまいます。お手伝いはあくまで主体性が大事です。

楽しみながら取り組むという意識を忘れないようにしましょう。

人に喜ばれる、それがお手伝いの出発点です。

ボードゲームでコミュニケーション力と約束を守る心を育む

ボードゲームで何が身につくか

ボードゲームには必ずルールがあります。ルールを事前に話し合って決めることそのルールを理解することその約束事を最後まで守ること、これら全ては集団生活においての基本ですし、行動観察でも大切なポイントです。

また、勝負事ですので、勝ち負けが存在します。勝ちにこだわり過ぎるばかり、負けた人のことを思いやれないケースや、負けを認めないという場合もあるかもしれません。勝つことと負けることを理解して、勝った場合には負けた人を思いやる気持ちを持つこと、負けた場合には勝った人に「おめでとう!」「すごい!」と自然に言えるようになれると良いと思います。

そのためには、子どもに手加減をして勝たせ続ける必要はありません。負けるという経験をさせることも大切な学びです。大人が率先して負けたときの見本を見せることも良いでしょう。負けた時に、勝った人を褒めたり、「負けちゃったけれど楽しかったなあ」と声を掛けてあげると、その姿勢を子どもも学ぶことができます。

遊んだ後の片付けという点も忘れずに伝えるようにしましょう。

どういったボードゲームをするか

ルールが複雑すぎないゲームであれば、何でも良いでしょう。オセロやダイヤモンドゲームなどは直感的に取り組めますし、他のお友だちとも遊べるのでおすすめです。

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日々の接し方を意識して自立心と思いやりの精神を育む

行動観察は親なしで自立できる力が評価されます。自分のことは自分でやるということはもちろん、周囲への気配りも必要になります。

まずは自分のことは自身でできるようになる

着替えや片付け、幼児教室に通う際の持ち物の準備、靴の履き替えなど、自分自身でできるように日々訓練しましょう。忙しいとつい親がやってしまいがちですが、貴重な訓練の場と思って、時間がかかってしまっていてもそこは我慢です。一度できるようになったことは自信に繋がり、慣れてくればスムーズにできるようになるはずです。

最低限のマナーを身につける

大人に対して相応しい言葉遣いができること、お友だちに対してもお願いするときの態度、姿勢なども一朝一夕に身につくものではないですから、日々練習が必要です。

幼児教室のクラスでも、「です・ます」調でお話ができている、返事はしっかりと「はい・いいえ」と答えられている子とそうでない子がはっきりと分かれる印象があります。まずは大人が良い手本を見せることで自然と子どももその時々に相応しい言葉遣い・態度が身につけられるようにしたいところです。

ポジティブな声掛けで思いやりの姿勢を身につける

先ほど記載しましたボードゲームでの勝ち負けにも繋がってくるところですが、是非他者に思いやりの姿勢が持てるような声掛けを実践したいところです。

例えば、「〇〇くんは、授業中ふざけていたけれど、あんなことはしたらダメよ」

というのではなく、

▲▲くんがあの時優しい言葉を掛けていたの、とても良かったよね

などと意識的に前向きな言葉を掛けるようにしましょう。何かをしては駄目というよりは、「自分も▲▲くんのようにやってみようかな」と前向きに思えるようになり、素直に周りを認める言葉と態度を身につけることに繋がります

参考書籍

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