ペーパー学習は復習が肝要ということは言うまでもありません。
幼児教育で学習したプリントを授業で習った通りに自宅学習でも実践する、自宅学習で分からなかった問題を繰り返し練習して最終的に理解してもらう、模擬試験本番で解けなかった弱点分野を解き直すということが大切です。
その中で、日々のペーパー学習で使用するプリントの管理・復習方法について悩んでいる方が多いように思いましたので、今回は以下の点に絞って記載していこうと思います。
復習のためのプリントはどう用意するか
復習を前提にペーパー問題に取り組む場合には、直接問題に書き込みをする前に、コピーを取っておく必要があります。全てのプリントをコンビニでコピーして保存版を作成していたり、冊子を裁断してスキャンしておくといった涙ぐましい努力をされている方も多いと聞きました。ただ、このような方法は時間とコストが掛かり過ぎるのが問題です。
教室でもらったプリントや市販の教材を、解き始める前にわざわざコンビニに走らなければいけないというのはかなり煩わしいものです。
この点で、スマートフォンのスキャンアプリはここ数年でかなり進化してきており、プリントの復習で使用する分には解像度等も全く問題がありません。スマートフォンアプリを使って、新しいプリントや教材が出てくる度にPDF化してストックしておくことは時間も手間もそれほど掛かりません。
復習すべき問題が出てきたときに、いつでも復習できるようにしておくのは大切なことと思います。ストックしておいたPDFを印刷する方法は、コンビニコピーでも良いですが、安価なプリンタを1台用意しておくとさらに便利かと思います。
解き直す問題はどういった基準で選ぶか
復習するかしないかという点は、一番近くにいる両親が判断して必要に応じてということで良いかと思いますが、一つの方法としては以下のような基準を目安にするのが良いかと思います。
- プリントは原則3周する(=2回解き直しを行う)
- ただし、一教材で正答率が80%を上回った場合には①は行わない
- 不正解の問題は全て抽出して独力で正解できるまで繰り返す
①〜③の管理を行うためには、取り組んだペーパーについてのデータ管理が必要で、エクセルで行うのが良いと思います。上記の管理だけではなく、各単元毎の正答率も計算しておけば、その部分が苦手なのかという点を定量的に把握することができ、苦手克服に向けた個別分野のペーパー学習に役立ちます。
一例としては以上のようなエクセルシートとなりますが、あくまで個人での管理であり、共有するとしても夫婦間のみでしょうから、把握できさえすれば問題なく、あまり体裁にこだわる必要はありません。
どのように復習するのが効果的か
子どものプライドやモチベーションを考えると、間違えた問題や苦手分野に取り組むということは単純なペーパー学習とは異なり、一定のハードルがあると思います。可能な限り子どもが前向きに取り組めるような、何かしらの工夫が必要となります。
そこでおすすめなのが「ふくしゅうもんだいしゅう」という形で復習すべき問題を集めた問題集を自作するというものです。
表紙は子どもが好きなデザインを選んでもらって、ちょっと奮発して製本します。取り組みの進捗に合わせて貼っていくご褒美シールを貼る台紙をページの最初が最後に作っておくというのも良いかもしれません。
このような「ふくしゅうもんだいしゅう」を毎月月末に作成、四半期毎に特別号として今まで復習した全問題を集めた冊子を作成しておりました。
あくまで一例とはなりますが、気の進まない復習をスムーズに行うためには、取り組みを可視化すること、本人を巻き込んで教材を用意すること等の工夫が欠かせないと考えています。
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