なぜ小学校受験なのか?

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小学校受験と聞くと、子どもがプリントの置かれた机に向かい、親や先生から厳しい指導を受けながら必死に勉強をする姿を思い描く方が、少なくないのではないでしょうか。

小学校受験は、まだまだ閉鎖的なもので情報が少なく、経験者の割合も低いというのが現状です。代々、私立に子どもを通わせてきた家系に生まれない限り、経験してこなかった方が大半ではないでしょうか。そんな代々の家系、ではない我が家が小学校受験に出会い挑戦するに至ったのも、テレビでたまたまある国立小学校の授業の様子を観て感動し、こんな学校に子どもを通わせたい思ったことがきっかけでした。しかしそんな些細なきっかけからその世界を知り、挑戦できたことは本当に幸せだったと思っています。

なぜ挑戦して良かったと思うのか。

受験という限りは結果が伴います。第一志望に合格するお子さんもいれば、受験したどこの学校ともご縁がなく、学区の公立小学校に通うお子さんもいます。確かに目の見える現実は合否という結果で、厳しい部分もあります。しかし受験に向かい日々試行錯誤しながら必死に取り組み、困難を乗り越えた家族それぞれには豊かな経験、かけがえのない思い出が残るのです。

小学校受験は子どもがひとりで机に向かい勉強するというものではなく、家族で役割分担をして道筋を立てながら、子どもが小さく細分化された目の前の課題に取り組み、ひとつひとつできるようになっていく、その繰り返しが受験対策です。それは子どもが、練習をすればできなかったことができるようになる、と自信をつけていく、自己肯定感を上げていく過程でもあります。小学校受験の準備には机に向かう勉強もありますが、それはほんの一部です。自然との触れ合いの経験、お手伝いの経験、お絵かきや工作、お友達との関わりや、季節の行事を楽しむこと、目上の方との会話での言葉遣い、公共の場でのマナー、幼児期の体力づくり、バランス感覚等々、取り組む項目は多岐にわたり、それは幼児期の人としての土台を作る大切な時期だからこそ、価値のある経験となり、子どもを大きく成長させる学びとなります。小学校受験に取り組むというとハードルが高く感じる方でも、子どもの習い事や幼児教育に悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。幼児期に習得しておきたい能力を伸ばすことを目的に小学校受験に取り組むことで、子どもの力を大きく伸ばすきっかけになるということもあります。

学びの日々が子どもの財産で家族の宝物です。

結果が不合格なら子どもにはその厳しい現実が突き刺さりその後の長い人生で負の財産になるのではないかと思う方もいらっしゃるのではないかと思います。しかしそれも家族でどのように小学校受験に挑んだのか、どんな日々を過ごしその延長線で試験日を迎えたのかで、試験日を乗り越えた先に残るものは結果も思いも180度変わります。そして学びの日々と、結果は切り離してお考え頂きたいと思います。

小学校受験は家族で取り組む一大イベントです。子どもの小学校時代を真剣に考え、必死になり、迷いつまずき、様々思いを抱えながら頑張る経験です。その中で子どもの良いところ、成長に日々向き合うため、些細な成長も逃さずに子どもに寄り添うことができます。おそらく受験をしなければそこまで細かく子どもの成長を観察することはないと思います。それは願書や面接対策にもつながってくるので、親が日々子どもの成長を逃さずに観察するから、ということもあります。

受験が終わったときに、自分ひとりで頑張ったのではなく、家族皆で頑張ったこと、最愛の子供が頑張ってくれたこと、色々な方にお世話になったことや様々な出会いに、感謝の気持ちに埋め尽くされること。そんな経験を子どもの小学校受験というきっかけから得られます。受験を経験した家族から、家族の絆が深まった、ということを言うことは多くあることです。

私立小学校の魅力とは

やはり公立小学校にはない魅力があります。ただ前提として日本の公立小学校は無料で十分水準の高い教育は受けられます。最近では良い学区を選んで引っ越しをして小学校に通わせるといった公立の中でも優良といわれる学校もあります。私立との違いは試験を受けて入るわけでなく学区の小学校に自然体で入学するため色々な感覚、価値観をもったお子さんと保護者が集まるという点だと思います。そして教師、校長先生の入れ替えが定期的にあり、よくも悪くも理念や大切にすることが変化していきます。

私立小学校というのは、学校毎の理念があり、その理念に沿った教育が行われます。教師の入れ替えも少なく、一貫した教育を受けることができます。試験を受けて合格した家庭とその子どもしかいないため、ある一定の学校が試験で測った基準を満たす生徒でクラスが構成されるため、これから学ぶ部分というものがある一定以上になり、より子どもにとって有益な時間を過ごすことができるという面があります。

また学校を選び試験を合格して入学しているため、学校の理念や方針に賛同して入学することが前提となり、不満も少なく、学校に協力するという雰囲気があり、教育熱心な保護者が多いです。

親が子の将来の為にできること。

親として子どものいる環境を選ぶ、ということは子どもが将来社会に出て自分の幸せに気が付き、自分の持つ能力を発揮していくために親ができる数少ない中で、最も大切なことのひとつだと考えています。どんな環境で学習をするのか、どんな環境の中でお友達に出会い切磋琢磨し成長していくのか、どんな教師に出会い日々どんな言葉に出会っていくのか、どんな土俵で失敗経験、成功体験を積んでいくのか、後々学生時代の友人がどんな将来を歩んでいくのか。様々な出会いや経験が子どもの財産となり、その後の人生の糧となります。子どもの人間としての土台を育む重要な時期に子どもの“あたりまえ”をどのように育むのか、親がしっかりと考え、子に向き合い、充実した幼児期を過ごして頂きたいと思います。その先に進む小学校が私立なのか国立なのか、公立なのか、それはご縁の世界です。

ぜひ小学校受験に挑戦するということをきっかけとし、真剣に目の前の我が子に向き合い、家族で充実した時間を過ごして頂きたいと思います。

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