以下の記事で記載しました通り、季節を感じる体験というのは小学校受験対策という観点のみならず、幼児期の子どもの教育にとって不可欠な要素と言えます。
季節に関する勉強と一口に言っても、行事・食べ物・植物(お花・野菜)・生き物などなど多岐に渡ります。実際に何をすれば良いのか分からなくて困るという人も多いかもしれません。
そういうわけで、毎月の季節の事柄をポイントを絞ってご紹介し、家庭でできる実践方法や入学試験での出題例などに触れていければと考えております。
5月は暑くもなく、寒くもなく外で過ごしやすい季節です。梅雨でお出かけが難しくなる6月になる前に、意識的に外で遊ぶ時間を作って季節を感じられるような時間を増やしましょう。
Contents
知っておきたい5月の行事
端午の節句
3月3日のひな祭りは女の子のための節句ですが、5月5日の端午の節句は、男の子が元気に成長することを願う行事です。
5月の行事としては、この端午の節句が最重要です。関連する知識を中心に出題されていますので、一通り体験を通して押さえておくのが良いでしょう。
五月人形
端午の節句に飾る鎧や兜を五月人形と呼びます。江戸時代の武家社会では、鎧や兜は武将が自分自身を守るものであったことから転じて、現在では病気などから子どもを守ってくれるものという願いが込められています。
鯉のぼり
鯉のぼりを飾る由来は、五月人形とは異なります。鯉のぼりは、中国の黄河上流の滝を登りきった鯉は龍になるという伝説に由来しています。また、五月人形は武士の文化であった一方で、鯉のぼりを飾るのは庶民中心であり、立身出世の象徴として端午の節句に飾るようになったと言われています。
菖蒲湯
端午の節句に菖蒲湯に入るのは、病気や災いの起こりやすかった5月に中国において、菖蒲を使った邪気払いが行われていたことが起源となっています。この風習が日本に伝わり、端午の節句は男の子の行事として認知され、「勝負」「尚武」などの言葉にかけられた菖蒲に、男の子が逞しく成長することを願いました。
柏餅
端午の節句に柏餅が食べる習慣ができたのは、江戸時代と言われます。 柏の葉は、新芽が出るまで古い葉が落ちないことから、「家系が絶えないこと」「子孫繁栄」の意味が込められています。
季節の歌(5月)
知っておきたい旬の食材
そらまめ
知っておきたい植物
菖蒲
家庭で取り入れたい取り組み
折り紙でかぶとやこいのぼりを作る
立派な兜や鯉のぼりを準備しなくても、折り紙で自作すれば簡単に季節感を醸し出せます。季節の勉強だけでなく、巧緻性のトレーニングの観点からもおすすめです。
柏餅・ちまきを作る
花より団子というお子さんには、是非柏餅やちまきを一緒に作るという経験をしましょう。少ない材料で作れますし、手で捏ねるという作業も楽しみながら行えるはずです。
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